Onsen Queen

Spa Lady Windy

台湾原住民20名が温泉研修で日本の東北へ

台湾原住民のカラフルな13部族は台湾観光の魅力!

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台湾の先住民族は、自らのことを「原住民」(Indigenous Taiwanese/Taiwanese aborigine)と称する。現在の台湾住民は、漢人が最も多く、総人口の98%を占め、残りの2%が先住民(台湾原住民族)と中国大陸からの少数民族である。台湾の原住民族は南方諸島語族の最北端に分布し、人種的にはマレー人に属している。台湾では先住民である(かつて日本が高砂族と呼んでいた)少数民族のことを山地同胞、または最近では原住民と呼ぶが、蔑称ではない。台湾原住民は現在、大部分が各山岳地帯に散居している。

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台湾では日常的に何種類もの言語が使われており、国語(北京語)、台湾語、客家語などがある。台湾にはオーストロネシア語族に属する13の原住民族が政府によって認定されている。現在、原住民語は約13種類もある。

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台湾原住民は阿美族(アミ、アミス)、泰雅族(タイヤル、アタイヤル、タヤン)、排灣族(パイワン)、賽夏族(サイシャット)、布農族(ブヌン)、鄒族(ツォウ)、邵族(サオ)、魯凱族(ルカイ)、卑南族(プユマ)、達悟族(ヤミ族、自称タウ)、噶瑪蘭族(カバラン、クヴァラン)、太魯閣族(タロコ)、撒奇萊雅族(サキザヤ)の13種族である。その内、阿美族の人口が最も多く(約17万)、次に泰雅族(8万以上)、13番目の撒奇萊雅族はアミスの一部とされている。

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原住民は独自の言語、風俗習慣及び部落の構造を持ち、顔の彫りが深く、芸術的センスがあり、歌やダンスに長けており、酒を好み、男性は酒豪が多く、自分が「海量」(OCEAN CAPACITY、ざるのように飲める)だと信じている者が多い。職業について調べると、俳優、タレント、歌手の中に原住民出身者が多い。日本でもよく知られているタレントのビビアン・スー(徐若瑄)はタイヤル族、台湾の歌の女王とか「台湾の安室」と称される人気ポップシンガーのアーメイ(張惠妹)は卑南族で、「動力火車」という人気ユニットは排湾族の出身である。原住民達は又、運動神経にも優れ、プロ野球選手にも原住民出身者が多い。日本のプロ野球界で活躍した台湾人野球選手には、郭源治(アミ族)、陽仲寿(アミ族)、陽耀勲(アミ族)、陳義信(アミ族)などがいる。

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豊年祭、祖霊祭、狩猟祭、戦祭などの伝統行事や、エキゾチックな蛇紋図案・タトーなど、台湾原住民の神秘的な色彩文化で台湾文化に異なった生命力を注ぎ込み、台湾のユニークなアトラクション、観光魅力の一つとなっている。

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台湾は温泉の宝庫

台湾は南北に細長い島で、全島面積はわずかに3.6万平方キロ、九州よりやや小さい島である。北は日本の沖縄諸島、南はフィリピン諸島に接し、日本と台湾の観光交流は年間2百万人以上となっている。
台湾島の南北には、中央山脈が続いており、台湾は日本と同じように環太平洋火山帯に属しているため、温泉も島内に豊富に湧いている。台湾は現在約135カ所の温泉を有し、温泉は北部に多いが、中部から南部にかけても個性的な温泉が点在する。また、温泉、冷泉、鉱泉、濁泉、海底泉など、様々な泉質に恵まれた世界で最もよい泉質を持つ地域であり、地熱が豊富で、台湾の温泉資源は世界でも15位以内に入り、フォモサ台湾は「温泉の宝庫」とも言える。

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台湾には日本と同様、多くの温泉があり、日本での温泉にまつわる話には、動物や、坊さんなどに関するものが多いが、台湾では原住民と密接な関係があり、温泉名も原住民の言語に由来するものが多い。有名な烏来温泉、北投温泉に限らず、台湾の温泉地の九割近くは、原住民居住地である山岳保護地帯にある。

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台湾の人口は約2,300万人で、原住民は約2%を占め、行政院原住民族委員会(原民会)の統計によれば、2007年末の時点で、原住民族人口は482,798人とのこと。原住民達が居住する山地と平地にある55の市村郷には、約104ヵ所の天然温泉があり、これを有効に利用すれば、原住民部落にとって、最大の観光資源となるに違いない。

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台湾工業技術研究院能源與環境研究所の温泉産業調査によると

台湾温泉業の温泉開発、温泉ホテル経営、温泉マンションなどの総生産値は、来年(2008)は332億台幣に達すると予想、温泉関連産品は300億台幣を超え、温泉関連産業のビジネスチャンスは630億台幣に達成するとのこと。温泉関連産業は台湾経済における希望の星と言えるだろう。


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台湾原住民は台湾温泉の未来を担う

行政院原住民族委員会(原民会)は2007年度、初めて『原住民族温泉資源永続経営人材育成』のプロジェクトを発表した。10月と11月の二回に分けて、台湾各山地から選出した約50名の原住民達に9日間の集中訓練を施すが、それは、実際に温泉ホテルに宿泊させ、専門家から講習、特に温泉に関する知識(温泉泉質分析、温泉法、温泉水質管理、温泉療法、市場経営戦略、世界における温泉の傾向など)について学ばせ、有名温泉ホテルへの見学を通じ自分の所属する温泉ユートピアのデザインなどを学ばせる。そして、11月19日に終了試験を行い、上位20名の優秀原住民を選んで、日本の岩手県鶯宿温泉の名宿「ホテル森の風」へ12日間の温泉研修旅行を実施する予定となっている。

今回、Spa Ladyウィンディは、原住民温泉人材育成講座の講師の一人として勤務し、これまで温泉関連業務では全然経験の無い原住民や、現役の温泉ホテルの原住民従業員である生徒達と一緒に、知本温泉(台東県)、泰安温泉(苗栗県)、瑞穗温泉(花蓮県)、安通温泉(花蓮県)、礁溪温泉(宜蘭県)、尖石温泉区(新竹県)、烏来温泉(台北県)など台湾の著名な温泉地へ研修旅行を行いました。生徒達は大変熱心で一生懸命勉強しました。又、夜には、一緒にカラオケや飲み会をして親睦を図りました。

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選出された原住民の学生達は:伍 鳳瑛(阿美族)、黄 月娥(泰雅族)、張 元鑫(排灣族)、邱 正明(布農族)、呉 雪芳(阿美族)、謝 文明(布農族)、陳 美莉(阿美族)、黄 川綦(泰雅族)、陳 春吉(卑南族)、鄭 一郎(卑南族)、賴 威華(排灣族)、林 罕(泰雅族)、張 然量(阿美族)、雲 冠傑(泰雅族)、黄 靖權(泰雅族)、宗 和珍(排灣族)、楊 惠媖(阿美族)、莊 佩琼(鄒族)、尤 慧蓁(排灣族)、李 文斌(排灣族)の20名です。

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12月5日に、原民会で正式授旗の儀式を行い、その後20名の幸運な原住民は桃園国際空港から日本へ向かいました。12月5日~17日の12日間は、「ホテル森の風鶯宿」にて、厳しい研修を受ける予定ですので、日本の皆様は、もしお見かけになりましたら、台湾の原住民達に励ましのお声をかけて下さいますよう、心からお願いいたします。

日本から帰国する12月20日には、原民会で20名の原住民研修生の勉強の成果を披露し、記者発表会を行う予定です。

台湾の温泉は、島の北から南まで各地に特色のある温泉がたくさんあります。来年(2008)の1月末まで台湾全島温泉美食祭りが開催され、楽しめるイベントが盛りだくさんです。

温泉愛好者の皆様、是非麗しき宝島「フォルモサ=台湾」へようこそ! 驚きと歓びに出会う温泉の旅を楽しんで下さいね!

参考サイト:
行政院原民会公式サイト http://www.apc.gov.tw/
交通部観光局公式サイト http://jp.taiwan.net.tw/
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写真提供:交通部観光局
地図提供:http://www.inaruwan.com.tw/main.php